7月10日のライブについて。

先日発表になりました通り、7月10日に丸の内のコットンクラブにて

なかの綾とブレーメンでのライブが決定いたしました!!

「コロナ期間だったから叶っただけ」と密かに思っていた夢のステージに

またお声掛け頂けたことはとても嬉しく、舞い上がっております。

ただ、その背景で、私のミスにより多くの方にご迷惑をおかけした事を

皆様へご報告したく、久しぶりにブログを書いています。


結論から申し上げますと、ダブルブッキングをしてしまいました。


今、私は西岡ヒデローさん、伊原"anikki"広志さんと3人での

「なかの綾とブレーメン」というユニットを主軸としながら

ギタリストの星川薫さんと昨年末に立ち上げた

グループサウンズを専門とするバンド「The BG's」としても活動しています。

他にも様々なバンドからゲストボーカルのお話を頂いたり

またクラブでトラックで歌うというオファーを頂いて

私の歌手業が成り立っています。


ことの発端は

4月29日、荻窪ルースターで行われましたThe BG'sのライブでした。

「次はいつにしましょうか〜」なんてステージでお話して

すぐに空き日程を頂戴し、その場でメンバー皆様に確認、

「よし!この日にしよう!」と決まったのが、7月10日でした。

その場にいるお客様も早速ご予約を頂いておりました。

あろうことか、私はそれをスケジュールに入力するのを忘れており、

数日後にはその日程すら覚えていませんでした。


今度はブレーメンの方でコットンクラブの日程が7月10日に決まった時には

全くその日の空きを疑う事なく、

他のメンバーとのスケジュール擦り合わせ、と進めました。


「大変な事をしてしまった」と気付いたのは、

そこから数週間、いよいよコットンクラブの告知を明日にも解禁しようかという時でした。


「それがどんなに大きな仕事であっても、先に入った仕事を優先する」

というのが礼儀であり鉄則であるミュージシャン。

あぁ、もう二度とコットンクラブに出演させてもらえないだろうな。と

自分がしでかした事の大きさに打ちひしがれながら日程の変更を打診してみるも

時既に遅し。そりゃそうです。発表するところなんですから。

というか、そんな事言い出す奴、前代未聞だったと思います。

ブッキングのご担当者様にも、大変嫌な思いをさせてしまいました。


そしてかたやBG'sのメンバーの皆様は、70年代以降の音楽業界において

第一線で活躍して来られた大先輩がた。

こんな筋の通らない事をする奴とは、二度と口をきいてくれなくなったとしても

おかしくありません。

「色んな仕事をやってきたけど、やっぱり青春時代に聞いた曲は今も大好きだし

綾みたいな若い子が歌ってくれるなんて嬉しいよ!お金じゃなくて、楽しい仕事なんだ!」と

目をキラキラさせて話してくれた六川正彦さんや、

いつもニコニコしながら桁違いのグルーヴを叩いてくれる上原ユカリさん

物静かながら優しい言葉をかけてくれ、ここ!という時には

二度見するほどかっこいいフレーズをくれる柿崎洋一郎さん

「テスコはやっぱりペンペンだ〜!」と笑いながら

ホームランのようなギターソロを聞かせてくれる星川薫さん。

「10周年は関内ホールだ!車椅子でも出よう!」なんて

笑いながら話していたけど、もうおしまいか。と思えば思うほど

やはりなんとかしたいと

数年前にお仕事ご一緒した以来連絡すらとっていなかった

斉藤ネヲンサインに「大変失礼な話なんですが。。」と代わりのボーカルの打診をし、

コットンクラブのステージ後にタクシー飛ばして荻窪へ、という案を考えていました。


「ふざけんなこのやろー!お前なんてクビだ!」と言われる覚悟で

星川さんへその旨お電話したところ、

「いや、日程変更しよう。その方が集中できるだろう?

やっぱり綾が歌わないと意味ないよ」と

胸がいっぱいになるお言葉を頂き

メンバー皆様とルースター佐藤さんへ経緯のご報告と謝罪のご連絡をし、

8月9日に振り替えて頂けることになりました。

7月10日のご予約を頂いていた皆様、この度は大変申し訳ありませんでした。


発覚当日、泣きながら謝罪の電話をした私に 

 「あっちゃ〜!それはやらかしたな〜!」と笑い飛ばしてくれた砂パンさん 

 「うわぁ〜、それはもう…胃が痛いね…頑張れって言うことしかできないけど、

 うーん、どうしたらいいんだろうね…ガッツに相談してみるとか?」

と一緒に悩んでくれたMako-Tさん。

「Oh…それは大変だね…」と言葉を失いながらも、

元気づけてくれた パラディーソさんことMomyさん。


自由が丘でのライブの入り時に

あわや中止か変更か、と振り回してしまったのを詫びると

笑いながら「ドス!」と殴るフリをしてくれたヒデローさん、

「俺別になんも迷惑こうむってへんで〜」と言ってくれたアニキ。

あの日のお二人の演奏はいつも以上に胸に沁みました。


「どちらかを選ぶ」なんて、とてもできませんでした。

しかしながら結果的に、

後から入った丸の内コットンクラブを優先させる形になってしまいました。

このような不義理をお許し頂いた、という経緯を黙って

何事もなかったように華々しいステージに立つのは嫌だったので、

1ヶ月後となった今、こうしてここに書く事にしました。

今回の私のミスにより、ご迷惑をおかけしてしまった皆様、

誠に申し訳ありませんでした。


ちょうどなかのなかざわ、かな?でのライブだったこともあり

本番中に泣き出してしまうほど動揺していた私に

「なるようになる!大丈夫だよ!」と声をかけ続けてくれたガッツさんとはたけやま裕さん。

ご来場のお客様にもご心配をおかけしました!

熱い言葉もたくさん頂戴しました。


「出張から戻り日の予定なんだけど…なんとかします!」と事情を汲んで

予定までご変更頂いていた斉藤ネヲンサインさん。


パニック状態の私のLINEで最悪の朝を迎えたMusikO.A.K.浅井さんも

いつもと変わらず他の業務をこなしてくれています。


改めて、私は周りの皆様にこんなに支えて頂いているのだと

襟を正す素晴らしい機会に恵まれました。

ありがとうございました。


・7月10日の丸の内コットンクラブ

・8月9日の荻窪ルースター

かけがえのない大好きな仲間たちと共に演奏します。

失ってしまった信頼を取り戻すのは

きっとそう簡単ではないけれど、

心を込めて歌を届けて、いいステージにする事が

今まず私のすべき事だと思っております。

どうか、応援して頂ければ幸いです。

皆様のお越しを心よりお待ちしております。


なかの綾official web

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