5/15 とらのこpark

昨日渋谷虎子食堂で行われました

キッズウェルカムイベント

「とらのこパーク」
改めてご来場の皆様、
ありがとうございました!


子連れのお客様大歓迎でのイベント

というのは

私が妊娠前からずっとアイディアとして
温めてきたものでした。


夜遊び、お酒、クラブ、ライブハウス

が好きで
毎日飲み歩いていた
私のような人間が子供を産めば、
きっとガラッと生活が変わる。

今まで酒を酌み交わして

時間をかけて培ってきた人脈とも疎遠になり
太陽燦燦の公園で
よく知らない子連れお母さんと
当たり障りの無い話で盛り上がる。

きっと未練が残るだろうし、

そんな同世代お母さんは

たくさんいらっしゃるんじゃないか。

だからって

大人だけで集まって楽しむ場、

夜遅い時間に子供を連れて行って

周りの人のタバコを我慢させたり

色々気を遣わせて

酔っ払ってだらしない姿を晒す人を

軽蔑の眼差しで見てきたし

それはできればしたくない。

じゃあ

昼間のクラブで集まればいいじゃないか。

なんて考えていました。


とは言えいざ産んでみると

そう簡単にもいかない。


「子供を連れて出かけることの大変さ」を

本当の意味で分かってなかった。

移動の間、出先での機嫌をいかに取るかは

前日の睡眠時間の調整から始まります。

機嫌良く遊んだとして、

当日の昼寝の時間が多少ずれ込むことで

「"可愛い子供"売り切れました!」

とでも言うように

激しめのグズグズが帰宅後に起きます。

疲れているならサッと寝ればいいのに、

倒れる前のボクサーのように

ヨロヨロでも遊び続ける子供をなだめ

寝かしつけつつ

外出していた分滞った家の事を

これまた自分も疲れた身体でやり

なんなら15時間くらい寝てやりたいのに

次の朝はフル充電の子供に叩き起こされて

また1日が始まる。。。


「可愛くて毎日幸せでしょう??」

と言われても、体力、精神的ハードさと

可愛さが常にシーソーしてて

何なら

ハードさが勝ってる時間の方が

多いんじゃないかと思いながら
「はい」と愛想笑いするのも日常茶飯事。


妊娠前に必死で想像力を働かせていたけれど

そんなの鼻で笑ってしまうくらい

全てにおいてハードルが立ち塞がるものでした。


そして実際子供を連れて

出かけるようになってみたら

育児支援センターや

各商業施設の子供向け広場など

本当に子供や親の過ごしやすさを

考えて作られている施設がたくさんあるし、

安心して子供を遊ばせられる場所も

思った以上に充実していて、

私なんかが企画したところで

こうはいかないなと正直諦めていました。


それでも、このイベントを実現したいと

改めて思ったのは

保活を始めてからでした。


役所へ行って

保育園の申し込みをするにあたり

雇用主の記入捺印により

働いている時間や日数を詳細に書き示した

「就労証明書」

という書類の提出が必要なのですが

そこに「ミュージシャン」と書き

作業時間や仕事内容を書き込むにあたり

改めてこの仕事の特殊性を感じました。


基本的に人が休みの時に

家をあけて実稼働(ライブ)し

決まってその後は

アドレナリンが静まるまで眠れない。

そのお陰で

日中の休息がとても大事だったり。

打ち合わせやリハーサル、

はたまた「顔出し、挨拶まわり」

と言って細々家をあけては

夜遅くなることもしばしば

家にいると思っても

音楽を聞いたり産み出したり、

また産み出す為に

映画を見たり本を読んだり。

実は24時間フルに仕事モードなんだけど

端から見たら

遊んでいるようにしか

見えなかったりするなと。


そこで思い至ったのが、

ミュージシャンを配偶者にもつ方や

その子供達のこと。


子供が産まれてから、基本的に

日曜日にライブをさせて頂いているので

主人の唯一の休みの日に私は仕事に出ます。

もともとは

私のライブに来てくれたのがきっかけで

出会ったのもあり

ライブや音楽が好きな人なんだけれど

今は、子供を連れて来たとしても

食事、昼寝、オムツ替えを

慣れない会場でしながら

ぐずるのをあやしたり

ライブに集中できないなら

家の方が楽だからと

近所公園や家で日曜を過ごしています。

平日でも私が夜家をあける時には

ゆっくり晩酌でもしたいところを堪えて

子供を風呂に入れて寝かしつけてと

彼もまた

休む時間無く頑張ってくれています。


「仕事だから仕方ない」

「好きで一緒になったのだから当たり前」

と言ってしまえばそれまでなのですが、

彼自身身体を休めたいはずの日曜日や

夜の時間に

子供がぐずっていようが熱があろうが

出かけてしまうこの仕事を

理解して送り出してくれているのは

本当に有難いです。


じゃあ子供は?

せっかくのお休みの日や

夜中起きたら大体お母さんはいなくて。

何なら数日帰ってこない事もある。

今は小さいので

まだ理解していないかもしれませんが

もう少し大きくなったら

きっと寂しい思いをさせる事になる。

だからと言って私は

この仕事を辞めるつもりはないから

なんとか子供にも理解して

胸張ってもらえるようになりたいし

音楽に興味がなくてもいいから、

嫌いにはならないで欲しいなと。


そうやって我が家のケースを考えている中で

もしかしたら

他のミュージシャンの配偶者の皆様も

同じジレンマを抱えてらっしゃるのでは?

と思い至り

そんなのを吐き出してもらえる場を作ったり

今現在ミュージシャンを親に持つ

お子さんたちに

お父さんお母さんがプロとして

観客の前でパフォーマンスする姿が

いかにかっこいいかを伝えたい

という気持ちが強くなりました。


そんな想いから

小さなお子さんのいらっしゃる出演者を

主にお声がけして

企画した昨日のイベントでした。

お子さん連れて出てきて頂くだけでも

大変なところ

ジョイントマットをお持ち頂いたり、

会場の設営を手伝って頂いたり

また「何でもお手伝いするよ!」と

ボランティアを買って出てくれた

ファンの方もいらしたり

皆様のお力をお借りして

無事開催する事ができました。


結果、

たくさんのお子様連れのお客様にお越し頂き

用意しておいたおもちゃやボールプール、

風船で必死で遊ぶ子供達を見守りながら

お酒を飲んだり音楽を聞いたり、

それぞれが楽しんで頂いてる姿に

私自身もとても楽しく過ごしました。


みんなから言われたけど

誰より私が「嘘やん」と思った

まさかのライブゲスト、DABOさん。

「ラップのおにいさん」

なんて紹介する日が来ると思わなかった。w

快くショーするのを引き受けて頂き、

「なんか面白いことやろう」と

急遽ギロとセッションしてもらったりして

動揺しすぎてリズム崩れたりしたけれど

妥協の無い

めちゃくちゃかっこいいライブでした。

何よりラップするDABOさんの前で

嬉しそうに踊る息子さんが

たまらなかった。

マイク渡すとpapicoさんと一緒に歌う

息子さんも可愛かったし

秦くんの素晴らしいアコーディオンに乗って

じっくり語りかけるように歌う

papicoさんのはらぺこあおむしは

なんかちょっと泣けたし

親子揃ってロックしにくる

Macka-chinさんの

童謡・アニソンセットは圧巻ものだったし

まったりchillな時間から

後半のダンスホールへと上げてってくれた

PAPA YGさんとMartin kinooさんのDJに

思わずお母さん達と大合唱した。

「あの頃」を思い出しながら

目の前の宝物を眺める

何ともスペシャルな時間を

作り出して頂きました。

歌ったり踊ったりするお母さんと

一緒に踊る子、

不思議そうに眺めつつ

嬉しそうにしてる赤ちゃん、

どこをどう切り取っても愛しい時間で。


ジャンルレスに大物ばかり集まってくれた上

「企画一緒にやってください」

と泣きついていたROCK-Tさんが
お留守という事に緊張しすぎて

前日ほぼ寝てなかったし

何か問題起きないかと

気が気じゃなかったので

ゆっくり浸る余裕もなかったけれど

怪我もなく無事終える事ができた今

1日経ってやっと泣けます。笑


小さなお子さんいらっしゃると、

オムツや何やら

どうしても細かなゴミが出るところ

皆様綺麗に会場を後にして頂いたお陰で

撤収作業もスムーズでした。

本当にありがとうございました。


最後になりましたが、

前日夜もイベントが

入っていたにもかかわらず

朝早くからお店をあけて頂き、

レイアウトの大幅改造にも

快くご協力して頂いた他

キッズプレートやジュースのサービスなど

特別対応をしてもらった

虎子食堂、やっこさん。

ありがとうございました!!!

やっこさんが背中を押してくれたお陰で

最高のイベントが誕生しました。

今後とも宜しくお願いいたします。


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